代表取締役社長
大西 隆志
昨年は、新中期3か年計画の初年度となる年でしたが、主力のステンレス管・精密細管とも需要が振るわず、厳しい年でありました。その中で将来を見越して、丸一鋼管グループでは下関でのステンレス溶接管の製造開始とステンレスシームレス管の増産を企図した「ステンレスプロジェクト」計画を実行していくことを決定しました。
この決定を受け、隣接地の買収を行い、新工場建設や新大型プレス投資にも着手しました。当社にとってもかつて経験したことのない大型投資ですが、これにより会社の飛躍的な成長を目指していきます。
このプロジェクト推進に当たり、山口県、下関市とも新工場建設の連携協定を結ぶことができました。行政からのバックアップに感謝申し上げるとともに、地元経済にいかにして貢献していくかも当社の大きな使命であると痛感している次第です。
また、このような取り組みができますのも、取引先を始め、関係各社様のお引き立て、ご協力の賜物であり、心より感謝申し上げます。
今、産業全体で脱炭素社会に向けた対応が求められています。今後、燃料としての水素やアンモニアの使用拡大に伴い、当社のシームレスステンレス鋼管にも、新しく多様なニーズが生まれつつあります。当社はこれからも様々な課題に確実にお答えできるような新製品の研究開発を進め、高品質な製品で社会に貢献して参ります。
2025年4月1日 丸一ステンレス鋼管株式会社
代表取締役社長 大西 隆志